
スキンケア商品を選ぶとき、よく目にする「ヒアルロン酸配合」や「ビタミンC誘導体入り」といった成分の紹介。
でも実際に
- 「それって実際どういう効果があるの?」
- 「他の商品に比べて何が違うの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
せっかく良さそうな商品を買っても、その成分が自分の肌にどう働きかけるのかがわからないと、効果を実感するのは難しいかもしれません。
この記事では、「美容成分の効果がよくわからない」という方のために、代表的な成分の役割を分かりやすく解説していきます。
さらに、肌タイプや目的に合った商品の選び方についてもご紹介します。
これを読めば、美容成分を活かしたスキンケアで、理想の肌に近づけるはずです。
読んだその日から、アイテム選びがもっと楽しくなりますよ!
ただ使っているだけでは効果が半減するかも?
スキンケア商品を選ぶ際、配合されている美容成分を意識せずに「口コミが良いから」「パッケージがいいから」という理由で購入したことはありませんか?
確かに、選ぶポイントとして悪いわけではありませんが、成分を理解せずに使うと、期待通りの効果が得られないばかりか、肌トラブルにつながる可能性もあります。
この章ではでは、「美容成分を知らないまま使うリスク」を具体例と一緒にに解説し、成分選びの重要性をお伝えします。
1. 期待した効果が得られない
スキンケア商品には、多種多様な美容成分が配合されていますが、それぞれが特定の目的に合わせて設計されています。
しかし、目的に合った成分が配合されてない製品を使い続けると、期待した効果を得られないばかりか、お金と時間も無駄になってしまいます。
具体例としては
- 美白効果を求めているのに、ヒアルロン酸メインの保湿クリームを使い続けてしまう。
- ニキビ対策をしたいのに、皮脂分泌を抑えるビタミンC誘導体が含まれていない商品を選んでしまう。
というようなことが挙げられます。
2.肌トラブルを引き起こす可能性がある
美容成分には、肌に優しいものもあれば、強い作用を持つものもあります。
このことを理解せずに使用すると、ただの赤みやかゆみの原因になることもあります。
さらに、改善したい症状を悪化させてしまうこともあります。
具体例としては
- 敏感肌なのに、刺激の強いピーリング剤を頻繁に使ってしまう。
- 日焼け後の肌にレチノール配合のクリームを使用して炎症を悪化させる。
というようなことが挙げられます。
3.効果的なスキンケアが遠のくリスク
美容成分を理解せずにスキンケアをしていると、適切なケアができず、時間がかかってしまいます。
これにより、スキンケアのモチベーションを低下させる原因にもなりかねません。
具体例としては
- まだ若い肌に高濃度のエイジングケア成分を使用し、肌が敏感になる。
- 正しい順番で成分を取り入れないことで、商品の効果が相殺されてしまう。
というようなことが挙げられます。
リスク回避のために
このように美容成分を理解しないままスキンケア商品を使い続ける事には、様々なリスクを伴うことがあります。
このようなリスクを回避するためにも、美容成分の効果を正しく理解することは重要です。
美容成分の詳しい効果については、次の章で詳しく解説していきます。
5つの代表的な成分とその効果
この章では、スキンケア商品に良く配合されている
- ヒアルロン酸
- セラミド
- ビタミンC誘導体
- レチノール
- ナイアシンアミド
の5つの成分について解説します。
美容成分の効果をしっかりと理解しましょう。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、たった1gで2~6L(最大6000倍)もの水分を抱え込むことのできる保湿成分です。
ヒアルロン酸の量が減ると、肌のハリや弾力がていかすることが分かっています。
とろんとしたテクスチャが特徴です。
バツグンの保水力があるため、乾燥が気になる人に使ってほしい成分となっています。
セラミド
セラミドはスフィンゴ脂質という、特殊な脂質の1つです。
角層細胞の間にある細胞間脂質の大部分はこのセラミドからできており、水分の保持や肌のバリア機能を担っています。
角層内部の水分を、しっかりと挟み込みとどめる性質を持ちます。
脂質でありながらも水にもなじみやすいため、水と油がミルフィーユ状に交互に重なり合う「ラメラ構造」というものを作り、これが肌の「バリア機能」を強化する働きをします。
もともと肌にあるセラミドが減少すると、バリア機能が低下したり乾燥や肌荒れを引き起こしたりします。
セラミド化粧品で補うと、各層内でラメラ構造を補修し、乾燥肌や敏感肌を改善する効果があります。
ラメラ構造とは?
ラメラ構造とは、水と油が何層にも重なり合った構造で、角層細胞同士の間を埋めています。

ビタミンC誘導体
ビタミンCは、そのままでは角層に吸収されないと同時に、とても不安定なため、化粧品に入れても肌への効果を発揮することができません。
それを補うため、安定化させると同時に吸収を助ける成分をくっつけたのが「ビタミンC誘導体」と呼ばれるものです。
ビタミンC誘導体は肌に入ると、くっついた部分が外れ、ビタミンCに戻ります。
ビタミンCは、チロシナーゼという酵素の働きを抑え、メラニンを作るメラノサイトの働きをブロックします。
また、できてしまったメラニン色素の色を薄くする作用もあります。
そのため、ニキビ跡やシミ、そばかすが気になる人におすすめの成分です。
その他にもビタミンC誘導体は、炎症を抑えたり、毛穴を引き締めるなどの様々な効果があり、万能な美容成分です。
レチノール
レチノールはビタミンAの一種です。
表皮細胞を活性化することでターンオーバーを促し、肌荒れを改善する効果があり、傷の治療やニキビの治癒目的でつかわれることもあります。
また、表皮にあるヒアルロン酸の生成や、真皮にあるコラーゲンやエラスチンの生成を促進するこシワ改善します。
ナイアシンアミド
ターンオーバーを促し、セラミド(細胞間脂質)の生成を促進することでバリア機能を高めます。
また、繊維芽細胞に働きかけコラーゲンを作ることで、しわを改善します。
このほかにも、美白効果や血行促進によるターンオーバーを整える効果も知られています。
知識を活かして理想の肌へ
美容成分の知識を身につけることで、スキンケアはもっと楽しく、もっと効果的になります。
自分に合った成分とアイテムを選んで、理想の肌を目指してみましょう!