風呂上がりに髪を乾かすの、マジで面倒くさい…。てか、そもそも一人暮らしで金なくて、まだドライヤー持ってないんだよな…。
でも、自然乾燥は髪に悪いって言うし…どうすりゃいいんだよ!
その気持ち、痛いほど分かります。
僕もそうでした。
バイト代は生活費と交際費で消え、ドライヤーを買う数千円すら、正直惜しかった。
美容師さんは言うでしょう。
「ドライヤーで、すぐに乾かせ」と。
それが正論であることは、僕も分かっています。
しかし、それができない俺たちには、俺たちの戦い方がある。
この記事では、僕がお金を1円もかけずに、髪と頭皮へのダメージを最小限に抑えながら、タオルだけで髪を乾かすために編み出した、最強の“0円”メソッドを、あなただけに伝授します。
【大前提】なぜ、髪の“自然乾燥”は絶対にNGなのか?
まず、なぜこの面倒なことを頑張る必要があるのか、その理由を知っておこう。これを知らないと、君の頭皮は悲惨なことになるかもしれない…。
NG理由①:雑菌が繁殖し、頭皮が臭くなる
濡れた頭皮は、雑菌にとって最高のパーティー会場です。
「生乾きの洗濯物」と同じニオイが、あなたの頭からするようになったら、もう最悪ですよね。

NG理由②:キューティクルが開きっぱなしで、髪が傷む
濡れた髪は、キューティクルという鎧が開いた無防備な状態。
そのまま寝ると、枕との摩擦でボロボロになり、パサパサの髪になります。

NG理由③:寝癖が大爆発する
濡れたままの形で髪が固まってしまうため、翌朝、鏡の前で絶望することになります
この3つの悲劇を避けるため、今から紹介する3ステップを、今夜から実践してください。
【本編】金欠大学生の知恵。“0円”で髪を守る、3ステップ吸水術
必要なのは、「あなたの手」「櫛(くし)」「タオル1枚」だけです。
STEP 1:【水切り】“擬似(ぎじ)シャンプー”で、第一次脱水
タオルを使う前に、まずやるべきことがある。風呂場から出る前に、滴り落ちる水分を、極限まで減らすんだ。
タオルドライの効果を最大化するための、最も重要な「下準備」です。
やり方は、驚くほど簡単。
シャンプーをする時と全く同じように、指の腹を頭皮につけ、ワシャワシャと手を動かすだけです。

イメージは、「擬似(ぎじ)シャンプー」
シャンプーを洗い流し終えた後、もう一度、今度は何もつけずにシャンプーをするイメージで、頭全体を優しく、しかし素早くワシャワシャとかき混ぜます。
すると、遠心力で髪の毛が抱え込んでいた大量の水分が、“ブワッ”と周りに飛び散っていくのが分かるはずです。
これを10秒ほど行うだけで、髪から滴り落ちる水の量が、劇的に減ります。
この「擬似シャンプー」で、髪が抱え込んでいる大まかな水分を風呂場にいる間に落としてしまう。
たったこれだけで、タオルの吸水力が、驚くほど長持ちします。
STEP 2:【水分移動】“櫛(くし)”を制する者は、乾燥を制す
えっ、濡れた髪にクシって、傷むんじゃないの?
いい質問だね。だから、“優しく”が鉄則なんだ。そして、目的は髪をとかすことじゃない。
次に使うのは、櫛です。
できれば、目の細かい櫛を用意してください。
目的は、髪の毛の表面に残った水分を、毛先へと“移動”させることです。
根元から毛先に向かって、櫛を“スーッ”と、ゆっくり、優しく通します。

すると、櫛の歯に沿って、水分が毛先の方へと集まっていくのが分かるはずです。
毛先に集まった水滴は、指で軽くつまんで落としましょう。
これを数回繰り返すことで、タオルが吸収すべき水分を、さらに減らすことができます。
絶対に、絡まった髪を無理やりとかさないでください。
あくまで、水分を移動させるのが目的です。
STEP 3:【吸着】タオルは“押し当てる”だけ。ゴシゴシは、罪である
いよいよ、タオルの出番だ。でも、絶対にゴシゴシと往復させてはダメ。それは、髪を殺す行為だと思ってくれ。
ここまで下準備をすれば、タオルがやるべき仕事は、もうほんの少しです。
まず、タオルを頭にかぶせ、手のひら全体で、頭皮を優しく「プッシュ」するように押さえつけ、頭皮の水分を吸い取ります。
- まず、タオルを頭にかぶせ、手のひら全体で、頭皮を優しく「プッシュ」するように押さえつけ、頭皮の水分を吸い取ります。
- 次に、髪の毛の中間から毛先を、タオルで挟み込み、揉みこむようにして、残った水分を吸着させます。
ゴシゴシと擦る行為は、濡れて無防備になったキューティクルを、紙ヤスリで削っているのと同じです。
あなたの髪がパサパサな原因は、この“ゴシゴシ拭き”にあるのかもしれません。
この3ステップが終われば、あとは部屋でくつろいでいる間に、髪は自然に、そして健やかに乾いていきます。
まとめ:金がなくても、知恵はある。
僕が編み出した“0円”タオルドライ術、いかがでしたでしょうか。
- 手で弾いて、大まかな水分を風呂場で落とす。
- 櫛で移動させて、水分を毛先に集める。
- タオルで押し当てて、優しく吸着させる。
ドライヤーがあるに越したことはありません。
でも、それがなくても、正しい知識と少しの知恵があれば、僕たちは髪と頭皮を、十分に健康に保つことができます。
金がないからと、美を諦める必要なんて、どこにもない。
俺たちの戦い方は、俺たちで見つければいいんです。
この記事が、あなたのバスタイムを、そしてあなたの髪を、少しでも良い方向に導くことができれば、これほど嬉しいことはありません。